データで読む:2025年版「貧困女子」のリアル
年代・地域・雇用・世帯別に見る“女性格差”の可視化。グラフがなくても理解できるよう、主要統計を表で整理しました。
1. 年代別:若年女性ほど“働いても貧困”
| 年代 | 平均年収(女性・非正規) | 平均年収(男性・正規) | 相対的貧困率 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 約214万円 | 約420万円 | 18.6% |
| 30代 | 約241万円 | 約493万円 | 21.4% |
| 40代 | 約259万円 | 約546万円 | 23.2% |
| 50代 | 約261万円 | 約582万円 | 22.8% |
| 60代 | 約198万円 | 約361万円 | 26.9% |
若年層は非正規比率が高く、可処分所得の中央値が男性の約6割にとどまります。
2. 地域別:都市でも地方でも広がる「女性の貧困」
| 地域ブロック | 女性単身世帯の平均年収 | 相対的貧困率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | 約195万円 | 27.5% | 高齢単身率が高い |
| 関東 | 約232万円 | 19.8% | 生活費・家賃負担が大 |
| 中部 | 約210万円 | 22.7% | 自動車依存で支出増 |
| 近畿 | 約218万円 | 23.1% | 非正規雇用が多い傾向 |
| 中国・四国 | 約201万円 | 25.4% | ひとり親率が比較的高い |
| 九州・沖縄 | 約192万円 | 28.8% | 就業率は高いが低賃金 |
地方は雇用機会の不足、都市は家賃高騰が主因。居住地に関わらず女性に不利な構造が残ります。
3. 世帯構成別:ひとり親・単身女性の格差は2倍以上
| 世帯区分 | 相対的貧困率 | 平均年収(可処分) |
|---|---|---|
| 夫婦+子あり | 12.6% | 約510万円 |
| ひとり親(母子) | 48.1% | 約225万円 |
| 単身女性(65歳未満) | 24.5% | 約228万円 |
| 単身女性(65歳以上) | 46.1% | 約174万円 |
教育費や住居費の負担が重い母子家庭、年金水準の低い高齢単身女性が特に厳しい状況です。
4. 雇用形態別:非正規女性のワーキングプア構造
| 雇用形態 | 平均月収 | ボーナス支給率 | 社会保険加入率 |
|---|---|---|---|
| 正規雇用女性 | 約29.4万円 | 86% | 98% |
| 非正規雇用女性 | 約15.8万円 | 21% | 62% |
| 派遣・パート女性 | 約13.4万円 | 9% | 48% |
非正規女性の約4割が「生活費が足りない」と回答。非正規就労者の約7割を女性が占めます。
5. 年金・老後資産の格差:女性は老後に二重苦
| 性別 | 年金受給額(月平均) | 老後貯蓄中央値 | 老後貧困率 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 約16.2万円 | 約1100万円 | 18.2% |
| 女性 | 約10.7万円 | 約640万円 | 27.5% |
キャリア中断・短時間労働の影響で年金水準が下がり、死別後に急速に困窮化する事例も増えています。
6. “データで見える格差” まとめ
- 単身女性の約4人に1人が貧困層
- 高齢女性では2人に1人が貧困層
- ひとり親女性の貧困率はOECDワースト2位
- 女性非正規の7割が年収200万円未満
「働いても貧困」「老後も貧困」「子どもと共倒れ」の三重苦が進行しています。
7. 国際比較:日本は先進国でも最低水準
| 国名 | ひとり親女性貧困率 | 高齢女性貧困率 | 性別賃金格差 |
|---|---|---|---|
| スウェーデン | 9.8% | 14.3% | 11% |
| フランス | 13.4% | 18.2% | 14% |
| アメリカ | 21.9% | 22.6% | 17% |
| 日本 | 48.1% | 46.1% | 23% |
雇用制度・社会保障・性役割意識の複合要因で、抜け出しにくい構造が続いています。
8. 対策の方向性(データから見た提言)
- 女性非正規の正規転換支援の強化(キャリアアップ助成・短時間正社員制度の拡充)
- 母子家庭・高齢単身者への直接給付と住宅支援(家賃補助の全国化・給付型住宅補助)
- 年金制度の見直し(第3号被保険者制度の再設計、パート・フリーランスの基礎年金上乗せ支援)
- 地域単位の女性支援センター(相談・就労・生活支援のワンストップ化)
- データの常時公開と可視化(女性貧困ダッシュボードの整備と官民連携)


